看護師の理想と現実
前回の投稿からしばらく経ってしまいました。。
決してこのブログの存在を忘れた訳ではありません。
看護師を辞め転職して5カ月が経過し、心にも時間にも余裕ができて、やりたい事がいくつか見つかったので、それに力を入れていました。
そちらについては、人にお話しできるレベルに達したと思ったら書きたいと思います。
今回は看護師の理想と現実をテーマに書きます。
これまでの記事にも書かせて頂きましたが、私は看護師になりたいと思って看護学を専攻した訳ではないです。
(ならどうして看護学を専攻したんだよと思ってくれた方はこちらをご覧ください。)
進路を決める中高生の頃、身近に看護師をしている大人もいませんでしたし、看護師との心温まる思い出のエピソードも一個もありませんでした。
なので看護師に対して憧れは抱いていませんでした。
しかし色々あり大学で看護学を専攻し、辛みしかない実習を乗り越え看護師免許を取得し、大学病院に入職する頃、理想としていた看護師のイメージはこちらです。
- 給料はそこそこ良い
- モテる
- 平日に遊びに行ける
- 患者から感謝される素晴らしい仕事
- 患者の為にみんな向上心を持って働いている
そして看護師になってみて知った現実はこちらです。
- 夜勤をしないと安月給
→夜勤を月に何度もしないとそれなりの給料を貰えない自分が可哀想と思える。
- モテない
→看護師=性格が悪い・頭も悪い というイメージが拭えない
(看護師と聞いて安易にすごいね、頭良いねとか言ってくる男は気を付けた方が良いと思う、エリートは看護学専攻は偏差値が低く、誰でも看護師になれる事を知っているし、自分より給料が安い為大抵は見下している。まれに、心優しい方は大変さを分かってくれる)
- 土日休みじゃないことがストレス
→これは人によるかもしれない、土日休みの人と予定が合わない。
世間が連休と騒いでいる中、出勤する惨めさ
- 業務が忙しく患者とじっくり話す時間は無い
→患者と長時間話しているとさぼっていると思われる。患者から感謝されるなど程遠い。
- みんな看護師でいること自体に疲弊している
→大半は辞めたいと言っている。向上心のかけらもなく、最低限の労力で一日を終えたいという雰囲気。
御覧の通り、抱いていた理想が面白いくらいに全て覆っています笑
転職活動をしていた頃、同期に
「看護師なりたくてなった人も多いのに、何でみんな辞めたいと言ってると思う?」
と聞いたことがあります。
すると
「理想と現実のギャップじゃない?」
と答えました。
なるほど。と思いました。
憧れを持って看護師になった訳ではない私ですら、いざ看護師になる前は理想を抱いていました。
看護師になりたくてなりたくて、看護師になった人は、もっと大きい理想と現実のギャップを感じているんだろう、と気付きました。
その日のうちに、ベテランの先輩にも同じような質問をしました。
「若い子の忍耐力が足りないっていうか、打たれ弱くなってると思う」
と言われました。
なるほど。と思いました。
これが原因か、と納得しました。
未だに私たちの頃はこうだった、を繰り返したがる姿勢や、問題が解決されない環境が続く限り、理想と現実のギャップは埋められないだろうと思いました。
(医療業界って紙媒体が多かったり、年功序列だったり、全般的に時代の流れに遅れていますが)
看護師を一瞬しか経験していない立場ですが、看護師の辛さが少しでも分かるからこそ、
看護師になりたくてなった人が「看護師になって良かった」と思いながら仕事ができるようになったら良いのにな、と思います。