なぜ先輩看護師は怖いのか

看護師一年目の頃、先輩の看護師が怖いと感じるのは、全員通る道だと思います。

苦手な先輩とシフトが同じ日の前日から何だか体調が悪くなったり、

同期と飲みに行くと先輩の愚痴や、地雷の情報共有をするのもあるあるですね。

 

2、3年目の看護師は優しく接してくれる人や、無害の人がほとんどでしたが、

4年目以降からなぜか急にほぼ全員が怖いと思っていました。

(まれに、天使のように優しい先輩もいました。)

 

先日、元同期の看護師(5年目)と久々に話す機会がありました。

穏やかでのほほんとした性格の子なのですが、ひたすら後輩の愚痴をこぼしていました。

しかも後輩にアドバイスする際に、ついきつく当たってしまうようです。

その子とは、新人の頃、「ベテランになっても後輩には優しくしようね」とよく話していたのに。。(´;ω;`)

 

なぜ看護師は経験を積むにつれ怖くなるのか、、?

怖かった先輩看護師のイメージを思い出し、いくつか原因を予想してみました。

 

①独身でしかも恋愛が上手くいってなさそう

 →恋愛に焦りがあり心に余裕が無い、彼氏とラブラブな後輩に嫉妬する。

 

大学病院だから結婚すると忙しすぎるという理由で退職する人が多い中、残っているベテランは独身の人ばかりでした。

4年目にもなるとアラサーに差し掛かり始めようとする年齢になるので、独り身の看護師は

心の支えや癒しとなる存在がおらず、後輩にストレスをぶつけてしまっているのでは?

 

②完璧主義

 →仕事ができない後輩にイライラする

 

4年目になるとほぼ全ての業務を一人で行えるようになっています。

仕事ができる系(自称含む)の完璧主義の看護師は、仕事に慣れてない後輩を見ているとイライラするのでしょう。。

皆初めは分からないことだらけだから大目に見てよって思います。

そもそも自分の教え方は果たして完璧だったか省みる大らかな心でいたいものです。。

 

③多忙過ぎて心に余裕が無い

 →単純に業務が忙しすぎて自分の事で精一杯

 

先輩に話しかけると後にしてと言われるのはあるある。

3、4年目からリーダー業務を任されるようになるので、余裕が無くなり、怖い先輩に近づいてしまうのでしょうか。。

 

④そもそも看護師の仕事が好きじゃない

 →看護師を辞めたくてたまらずモチベーションが無い。

 

そんなに看護師いやならいっそ辞めた方が幸せになれるはず、、!

 

⑤学歴コンプレックスがある

 

中には私が阪大卒だと知ってから急にきつく当たってくる人もいました。笑

大学出てるのに、とか言ってくる人もいました。笑

(決して自分からべらべら言いふらしていたわけではありません、、)

その人は学歴にコンプレックスがあったんでしょう。

高学歴看護師は同期にも大学の話はしない方が吉?

 

どうでしょうか、、他にも思いついたら随時追記します。

後輩から怖がられている看護師の皆さま、後輩から「心に余裕がないんだ、、かわいそう笑」と思われないよう、どうか後輩をストレス発散の材料にしないでください、、!

看護師の理想と現実

前回の投稿からしばらく経ってしまいました。。

決してこのブログの存在を忘れた訳ではありません。

看護師を辞め転職して5カ月が経過し、心にも時間にも余裕ができて、やりたい事がいくつか見つかったので、それに力を入れていました。

そちらについては、人にお話しできるレベルに達したと思ったら書きたいと思います。

 

今回は看護師の理想と現実をテーマに書きます。

これまでの記事にも書かせて頂きましたが、私は看護師になりたいと思って看護学を専攻した訳ではないです。

(ならどうして看護学を専攻したんだよと思ってくれた方はこちらをご覧ください。)

 

formernurse.hatenablog.com

 

進路を決める中高生の頃、身近に看護師をしている大人もいませんでしたし、看護師との心温まる思い出のエピソードも一個もありませんでした。

なので看護師に対して憧れは抱いていませんでした。

 

しかし色々あり大学で看護学を専攻し、辛みしかない実習を乗り越え看護師免許を取得し、大学病院に入職する頃、理想としていた看護師のイメージはこちらです。

  • 給料はそこそこ良い
  • モテる
  • 平日に遊びに行ける
  • 患者から感謝される素晴らしい仕事
  • 患者の為にみんな向上心を持って働いている

 

 そして看護師になってみて知った現実はこちらです。

 

  • 夜勤をしないと安月給

→夜勤を月に何度もしないとそれなりの給料を貰えない自分が可哀想と思える。

 

  • モテない

→看護師=性格が悪い・頭も悪い というイメージが拭えない

(看護師と聞いて安易にすごいね、頭良いねとか言ってくる男は気を付けた方が良いと思う、エリートは看護学専攻は偏差値が低く、誰でも看護師になれる事を知っているし、自分より給料が安い為大抵は見下している。まれに、心優しい方は大変さを分かってくれる)

 

  • 土日休みじゃないことがストレス

→これは人によるかもしれない、土日休みの人と予定が合わない。

世間が連休と騒いでいる中、出勤する惨めさ

 

  • 業務が忙しく患者とじっくり話す時間は無い

→患者と長時間話しているとさぼっていると思われる。患者から感謝されるなど程遠い。

 

  • みんな看護師でいること自体に疲弊している

→大半は辞めたいと言っている。向上心のかけらもなく、最低限の労力で一日を終えたいという雰囲気。

 

御覧の通り、抱いていた理想が面白いくらいに全て覆っています笑

 

転職活動をしていた頃、同期に

「看護師なりたくてなった人も多いのに、何でみんな辞めたいと言ってると思う?」

と聞いたことがあります。

すると

「理想と現実のギャップじゃない?」

と答えました。

なるほど。と思いました。

憧れを持って看護師になった訳ではない私ですら、いざ看護師になる前は理想を抱いていました。

看護師になりたくてなりたくて、看護師になった人は、もっと大きい理想と現実のギャップを感じているんだろう、と気付きました。

 

その日のうちに、ベテランの先輩にも同じような質問をしました。

「若い子の忍耐力が足りないっていうか、打たれ弱くなってると思う」

と言われました。

なるほど。と思いました。

これが原因か、と納得しました。

未だに私たちの頃はこうだった、を繰り返したがる姿勢や、問題が解決されない環境が続く限り、理想と現実のギャップは埋められないだろうと思いました。

(医療業界って紙媒体が多かったり、年功序列だったり、全般的に時代の流れに遅れていますが)

 

看護師を一瞬しか経験していない立場ですが、看護師の辛さが少しでも分かるからこそ、

看護師になりたくてなった人が「看護師になって良かった」と思いながら仕事ができるようになったら良いのにな、と思います。

 

2か月間のニート生活①

私は看護師を辞め、一般企業に転職するまでの間、2カ月のニート期間がありました。

今の企業に内定を貰ったのは7月でしたが、企業に入社の時期を相談し10月になったので(10月に入社する同期が他にもいたので研修などがスムーズらしい)、せっかくだしと思って思い切って7月いっぱいで前職を辞め、ニートになりました。

私は専業主婦になる気はないので、定年まで働くとして、これから結婚や出産をする可能性を考えると、2カ月一人だけで自由に使えるというのは老後以外無いだろうと思いました。

また、交代で夏休みを取る期間に入るので、忙しくなる前に辞めようと思ったことも関係しています。笑

 

大学の頃も8~9月は夏休みだったので、その頃に戻ったような感覚でとても楽しめました。

大学の頃と違う点は、貯金がある事と、バイトをしていない事でした。

大学の頃は実家を離れ大阪で一人暮らしをしていたので、親に家賃を払ってもらいながら、光熱費や生活費や遊ぶお金はバイトをして賄っていました。

貯金は0で夏休みは普段のバイトに合わせて、京セラドームや大阪城ホールで単発のイベントスタッフもしていました。(当時は楽しんでやっていた気がするが、今思えば本当にバイト漬けだった。阪大は地方から来る人も多く自分と同じ境遇の人がたくさんいたため、みじめに思うことは無かったが。)

 なので、同じ2カ月の夏休みと言っても、今年の夏休みの方が圧倒的にお金も時間も自由でした。

 

ニート期間中、毎日のように噛み締めていた幸せは、「好きな時間に寝て、好きな時間に起きる」ことです。

私は社会人になるまでこれがどれだけ幸せなことか気づいていませんでした。

シンプルだが睡眠はやはり大事らしく、身体はもちろん心もとても健康でした。看護師をしていたころは休日に外に出るのが億劫な時がありましたが、ニート期間は「外に出たい!」と自然に思え毎日どこかしらにお出掛けしていました。

 

一番私にとって重要なのは、ニートを経験し仕事への価値観が変わったことです。

ニートになる前は、働く事は義務だと考えており、働かなくなることに対し罪悪感を感じていたときもありました。

しかし、ニートが終わった今は、「ほんとは働かなくても良い、でも自分が働きたいから働いている」という気持ちになりました。

仕事を ”しなければならないもの” ではなく、 ”自分の意思でしている” という考えに変わりました。

何というか、ニートになる選択肢もあることを知り、仕事に取り組む姿勢や心に余裕ができたというか、そのような感じです。(語彙力が無くきちんとお伝えできずすみません、、)

看護師の頃は嫌々仕事に行く毎日だったので、今そう思って仕事に行けることは本当に良かったと思っています。

 

仕事を辞めて転職活動 or 仕事をしながら転職活動

転職活動を始めるにあたり、今の仕事を続ける人と、辞める人の2パターンに分かれます。

キャリアアドバイザーさんによると、前者が多いらしく、私もその中の一人でした。

私が感じたメリットデメリットはこちらです。

 

◎仕事を続ける場合

≪メリット≫

・転職活動が上手くいかなくても、とりあえず収入があるため安心感がある

・内定を貰えれば辞めればいいやというスタンスで臨める

 

≪デメリット≫

・仕事後に面接に行くのが体力的・精神的に辛い

・時間を作るのが難しく面接対策があやむや

・現職へのモチベーションが下がる一方

・面接のスケジュール調整が難しい

 

◎仕事を辞める場合

≪メリット≫

・スケジュール調整がスムーズ

・時間をかけて面接対策ができる

 

≪デメリット≫

・内定をもらえないと貯金がどんどん無くなり不安

・早く収入を得たいがため妥協してしまう可能性がある

 

私は仕事と転職活動を両立していましたが、次の就職先を決めるのに半年以上かかってしまいました。

始めの頃は面接に行く回数も少なかったですが、次第に仕事後に連日面接に行くことも増え、かなり大変でした。

また、転職活動をすればするほど現職へのモチベーションが下がっていくため、本当にお金をもらうために最低限のことをやる、という感じでした。

ただ、転職活動中は、上手くいく保障も自信も無いのに、仕事を辞める勇気がありませんでした。

しかし、仕事を辞めて一日中転職活動に専念すれば短い期間で次の就職先が決まるという意見にもすごく共感できます。

次の職場で経験を積んだら、さらなる年収アップのためまた転職することも考えているのですが、転職活動のノウハウもだいぶ分かったので、仕事を辞めて転職活動をするかもしれません。

それだけ、仕事と転職活動の両立はしんどかったですし、転職活動の質もあまり良くなかったと思っています。

 

面接で必ず言われたこと「せっかく看護師になったのに」

私が面接に行って100%聞かれたのは、「せっかく看護師になったのに、どうして辞めるんですか。」です。

前職を辞める理由は皆聞かれるとは思うのですが、どの面接官も、変り者を見るような目で見ていると感じました。

中には「看護師続ければいいじゃん。」と軽いノリで言ってくる面接官もいました。

看護師を辞めるなんてもったいないと言ってくる人に、看護師の国試の簡単さや給料の低さを教えてあげたいと思いました。

簡単に看護師を続ければと言ってくる人には看護師の仕事の辛さを教えてあげたいと思いました。

 

面接対策本によると、一般的には前職の愚痴を言うのはあまり印象が良くないらしく、もちろんマイナスの面はありつつも、目標がありプラスの転職をしたいとアピールする事が大事と書いてあります。

面接に慣れていない頃は、馬鹿正直に看護師のこういう所が嫌だ、自分に向いていないと思った、だから転職する、と話していたため、ただの愚痴になりがちでした。

面接に慣れてくると、面接官の一言に感情的になり過ぎず、ある程度取り繕うことを覚えました。

例えば、当初は

「もったいないから看護師続ければ良いのに」→「そうお考えになるのは分かりますが、○○○」

という、ついイラっとして否定的なやり取りだったのを、

「もったいないから看護師続ければ良いのに」→「ごもっともなご意見だと思います。看護師として働いていく中で私はこう感じ、今後はその経験を活かして○○○」

と、相手の意見を受容しつつ自分の転職の目的に重きを置いて話せるようになりました。

 

本音は看護師なんて一生やりたくないから職種変えるんだよ、ですが、

看護師はとてもやりがいがある仕事で、貴重な時間でした。そこで感じた課題や経験を活かして世の中に貢献できる人になりたい、というのが建前です。

ただ本音を隠して話すには前もって言葉を考えておき、自己暗示のようにしなければならず、私はそれに苦労しました。

 

 

 

高学歴看護師にメリットはあるか&看護師になろうとしている高学歴看護学生へ

結論から言うと、学歴でも特にメリットは無い、です。

(※あくまでも個人の意見です。一つの病院でしか勤務経験が無く、2年4カ月で音をあげた人の意見です。※)

私は東京の私立大学の付属病院に勤務していました。

東京在住の人でも名前を知っている人は少ないであろう大学の付属病院だったのですが、立地が良く、様々な大学から就職していました。

 

私は大阪大学を卒業しましたが、入職して数日で「看護師になるなら、わざわざ阪大に入らなくて良かったな」と感じました。

大学の友人と久しぶりに話した時にも、同じことを言っていたので、高学歴看護師は一度は過る感情なのかもしれません。

 

今後有名大学を卒業し就職する人は以下の事を頭に入れておくと入職後のギャップが少なくなると思います。

 

給料はどの大学を卒業しても一緒(専門学校卒だと安くなるが、それでも数千円/月程度)

どの大学出身でも経験年数が同じであれば基本給は同じです。

例え、「あの先輩より自分の方が知識がある」「同期の中で自分が一番仕事ができる」「自分はあんなに受験勉強頑張ったのに」と思ったとしても、一生、給料は先輩より下だし同期と同じです。

 

一般企業だと学歴を活かして有名企業に入社し高収入を得る、というのが可能ですし、仕事ができる人ほど昇進することもありますが、看護師として働くとそれはできません。

 

おまけに看護師は昇給率も低い為、将来的な年収も高が知れています。

 

私は年収が高い人ほど人間的に魅力があると思っていて、自分も年収1000万くらい稼ぐのが目標です(世の中にはもっと稼ぐ人がたくさんいますが)。高収入を得るために有名大学に入ったなら看護師は辞めておいた方が近道です。

 

②職場に高学歴の人が滅多にいない

一般企業の就活であれば高学歴が目差す企業は決まっているので高学歴が固まりますが、看護師は学歴関係なくどこの病院でも入職できます。

なので入職すると、これまでいた環境とのギャップを感じます。

高学歴の人は共感して貰えると思いますが、これまで自分と似たバックグラウンドの人としか仲良くしたことが無いため(そもそも接点が無い)、職場の人と接していると、例えば勉強に対する価値観や将来の自分の在り方、恋人や結婚相手に求める条件などが違っていると感じることがありました。

 

就職してから、環境ってとても大事だったんだなと分かりました。仕事は人生の大半の時間を費やすので、自分にとってそれなりの環境にいればそれなりの人間にしかなれないと思います。

 

③自由に勉強できない

学生の頃、先生や教授は自分に合ったやり方で自分で勉強してね、という放置型だったのですが、看護師になってから勉強のやり方からメモの取り方まで決められました。

特に新人の頃は、メモや勉強ノートを先輩に見せて、ここはこう書いた方が良いよ、と言われる時間がありました。ひどい時はインデックスのつけ方やノートの仕切り方まで決められた事があり、謎でした。

自分の中で分かり切っている事や考えたら分かる事をメモに書いたり、あえて勉強するのは時間と労力の無駄だと思っています。

しかし多くの先輩は全てメモにとらせて、勉強の管理もしたがるので、「勉強のやり方なんか自分が一番分かってるでしょうが!!」と内心思っていました。

先輩の目を気にして意識的にメモはしてましたが、それでもメモしない子と思われていたらしく、ある先輩に「○○さんて、全然メモしないと思ってたけど、ちゃんと言ったこと覚えてるんだ。」と言われたことがありました。

今思えば、新人の頃は先輩の顔色を見て勉強するという感じでした。

 

看護師を続ける上では高学歴にメリットは無いと思いますが、もちろん転職には多少役立ちましたし、何より学生の頃に勉強した事や人脈はそこでしか得られない貴重な物なので大切にしていきたいと思います。

 

 

責任者に退職させて下さいと伝えた時

私の勤めていた病院では、退職する場合は夏~秋の責任者との面談で相談し、次の春の年度末に一斉に退職する、という謎の習わしがありました。

私の退職は7月でしたが、主任が理解がある人だったので、あっさり辞めることが出来ました。

就業規則では、退職する者は遅くとも1カ月前までに部署の責任者に相談すること、とあったので、私が退職届を提出したのも1カ月でした。

 

退職届を提出する1カ月くらい前に、たまたま主任との目標面談がありました。

その頃は二次面接・最終面接に進むようになっていましたが、まだ内定は貰っていませんでした。

その時に話したことが印象に残っているのでお話しします。

 

 

私「元々看護師になりたかった訳では無かったので、別のことをやりたいと思って転職活動をしています。」

主任「今まで頑張ってきたのにもったいないよ!やっと看護師として一人前になろうとしているのに、、」

私「もったいないってよく言われるけど、実習は辛かったけど国試は簡単だったし、看護師の資格とるの自体そんなに大変じゃ無かったです。大学の受験勉強の方がよっぽど辛かったです、、」

主任「確かに、、私でも国試受かったもんな。。良い大学出てるのに、ここにいる方がもったいないね。まだ若いしね。」

 

私はこう言われた時、「あ、一刻も早くここから離れなければ」と思いました。

管理職に就いている人が、ここで働くのはもったいない、と思いながら仕事している場に自分は2年以上いたんだ、愕然としました。

そのように考えてしまうような環境で働きたくないと思いましたし、その環境で得られるものにどれだけの価値があるのかと疑問に感じ、さらに転職意欲が高まりました。

最終的に主任は背中を押してくれましたし、夏休み期間の欠員にも関わらず、不満な素振りは何一つ見せませんでした(少なくとも私の前では)。